仏教保育
道徳心の芽
しろいし幼稚園には、いつも子ども達を見守って下さる“ののさま(仏さま)”がいます。週に2回の朝礼で子どもたちはののさまの前に座り、少しだけ静かな時間を過ごします。普段の保育ではのびのびとしている子ども達も、この時間だけは心を落ち着け、ののさまと5つのお約束をするのです。人として生きる上でごくごく当たり前のことが書かれている「ののさまのおやくそく」。
- 「ののさまのおやくそく」には「わるいことはすぐやめましょう」と書いてあります。
- 「わるいことをしてはいけません」とは書いてありません。なぜだと思いますか?
- 人は大なり小なり、全く「わるいこと」をしない人はいません。
- 大切なのは「わるいことをしてしまった」と気付き、改めること。
幼稚園の集団生活の中では、時に意地悪をしてしまったり、ケンカをしたり、いたずらをしたり、おもちゃを乱暴に扱ったり、といったことが必ず起こります。そんな時、私たちはまず「どうしたらいいと思う?」と子ども達に問いかけます。子ども達は心の中にある「ののさまのおやくそく」をきっかけに、自分の行動や思いを自らの胸に問いかけ、自ら気付く力を持っています。 そして善い行いは誰が見ていなくとも、「きっとののさまは見ていてくれるよね」と信じることで、見返りを求めない素直な心の芽が生まれるのです。
これからの子ども達は、何が大切なことなのかを自分で判断し、自分から行動を起こしていく力が必要なのではないでしょうか?その力の源が「ののさま」や「ぴっぱらちゃん」との関わりの中に隠されていると私たちは信じています。
教育方針へ戻る